再会

休日に食事をしようと、とある場所を歩いていると、

すれ違った人から、

「こんにちは」と声を掛けられました。


振り替えると、確かに私の知っている顔ではありましたが、

ほとんど会う機会のない人だと思っていたので、約3年ぶりの偶然の再会に

驚きました。


この再会の人との関係を説明しますと…


以前勤めていた会社で毎年、青年会議所主催の「青年の船」というイベントに
社員が一人参加させられるのですが、その年は私に白羽の矢が当たり、
断ってもほぼ強制的に乗船させられる事になってしまいました。


「青年の船」というのは、簡単にいうと名古屋港から出航する豪華客船8日間の海外旅行です。

その年は、サイパンが目的地でしたが、実際にその地にいたのは2日間だけで、後は全て船での
生活となります。


東海4県出身の大学生から社会人まで1チーム30人、16チームに分けられて、
ほぼ毎日チームごとに行動を共にします。


その年は、「思いやり」をテーマに研修等がびっちりで就寝は明け方の2時、起床は5時という
ハードスケジュールで寝不足の上に船旅の不自由さからくるストレス。
後はあまりに話し合いが白熱しすぎによるチーム内での喧嘩などなど。


早く家に帰りたい。一心で8日間を何とか過ごしましたが、船旅の後遺症で「丘酔い」なるものに
しばらく悩まされる事となりました。


この体験は、もう1回チャレンジするという事はあり得ませんが、普段の生活、自分の周りにいる人の
有難さが深く感じられるものとなりました。


という訳で、この再会した人は、同じチーム、同じ静岡県出身同士という関係です。


再会したおかげで当時の事をふと思い出し、たぶんこれはおばあさんになっても忘れそうもないなぁ。
とつくづく思いました。
(野崎)

平野会計