敬老の日
先日、久しぶりに母方の祖父に会いに行ってきました。
今年で84歳になりますが、いつも満面の笑顔で迎えてくれます。
ただ耳が遠くなってしまった為、叫ぶくらいの大声でしゃべらないと聞こえません。
普段私は、めったに大声を出す事がないので、なんだか運動をしたような気分になります。
そんな祖父なのですが、
5年前に祖母を亡くしてから、すっかり落ち込んでしまいました。
当時、祖母は脳梗塞で倒れ、話す事も食べる事もできなくなってしまい、
施設でお世話になっていました。
ある日の夜。
いつものように布団に入って寝ていると、突然、夢に祖母が現れました。
(多分、夢だと思うのですが…。)
祖母は何も言う訳ではなく、悲しそうな、せつなそうな目をして、ただ私を見つめるだけでした。
「はっ」と目が覚め、
時計を見ると、針は明け方の4時を指していて、次の瞬間に家の電話が鳴り響きました。
それは、祖母の危篤を知らせるもので、それから間もなく息を引き取りました。
後で周りにこの話をすると、他の誰の所にも祖母は現れなかったようで、
最後に私に何を伝えたかったのでしょうか?
今でもそれは分かりませんが、私は自分なりに精一杯生きて、
祖母には子供から孫へとみんなの行末を見守っていてほしいと思います。
(野崎)