天高く馬肥ゆる秋

お世話になります、酒井です。
朝夕めっきり冷え込むようになり、秋ももう終わろうとしていますね。
秋といえば、秋を形容する言葉として「天高く馬肥ゆる秋」という言葉があります。
手近な辞書で意味を調べてみると、空は澄み渡って晴れ、馬が食欲を増し、
肥えてたくましくなる秋の好時節、とあります。


朝のニュースなどでも「天高く馬肥ゆる秋というにふさわしいすがすがしい日ですね。」
といったコメントを聞くことがあります。
ですが、私はこの言葉を聞くたびに、えも言われない違和感を覚えます。


私は中国史が好きで、歴史書や小説をよく読むのですが、
「天高く馬肥ゆる秋」というのは、もともとは昔の中国北方農耕民の嘆きなのです。
彼らの言葉を私が意訳すると
「ああもう秋か、いい天気だなぁ、北方遊牧民の飼っている馬もたっぷり草を食べて
まるまる太ってるんだろうな、あいつらそれに乗って毎年襲って来やがる。
誰か何とかしてくんねえかな。」といった感じです。


つい100年・200年前位までは中国人にとって、北方遊牧民の略奪行為というのは恒例行事でした。
21世紀の現代ではさすがにそんなことはないでしょうが、現在でも北方遊牧民の末裔の
侵略を受けている国があります。それは日本です。厳密にいえば日本の相撲界です。
東西の両横綱をはじめとして、本当に多数のモンゴル人力士が活躍しており
一体どこの国の国技なのかよく分からなくなってしまうぐらいです。


そんなわけで、私が「天高く馬肥ゆる秋」と聞くと、モンゴル人力士に侵略される
日本相撲界関係者の嘆き、を思い描いてしまう今日この頃です。


馬に乗り略奪をおこなおうとする遊牧民族
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